「次はどんなスッキリが待ってるんだろう」と期待してしまう『極限夫婦』シリーズの第三弾。Season03は、今までの中で一番共感を覚える人が多そうな義実家ネタです。
私も元義実家とは、それなりにいろいろありました。離婚前も離婚後も。離婚後もっておかしいと思いませんか?でも、離婚してしばらくしてから、義母から手紙が届き、「孫に会えないのは、不倫するような息子に育てた私への罰なのか?離婚前のあなたはあんなに優しかったのに」って書いてあったんですよね。
いや、知らんがな…って感じです。別に私、子どもに会わせるの制限してたわけじゃないし…元夫がめんどくさがっただけで…。それに、「不倫するような息子に育てた」ってそれっぽいこと書いてるけど、私への謝罪等、いっさいありませんでしたからね。ずっと「離婚しても孫には会いたいわ」しか言わなかったのに。
もっと驚きのあれやこれや発言もありましたが、そんなことよりマンガですね!私も感情移入しながら読んでいきます。
Season 03 前編(分冊版7巻) ネタバレあらすじ
婚姻届を提出し、入籍の実感を感じていた亜紀と達也。照れから、「ずっと苗字で呼び合っていたけれど、とうとう呼び方を改めなくちゃね」とから始まった結婚生活。
親しみを込めて『たっちゃん』と呼ぶ亜紀に対し、『お前』と呼ぶ達也。亜紀は戸惑いを覚えるものの、「お前って呼び方は親しい間柄でしか使えないもの」という達也の言い分に譲歩してしまいます。
そして、「このとき譲歩しないで話し合っていれば…」そんな結婚生活が始まってしまうのです。
それから5年。
男尊女卑で長男教の義実家に育った次男の夫・達也にこき使われる妻となった亜紀。
こんな状況に不満を訴えるものの、相手にしてもらえず、今度は義実家・義兄家族を招待して旅行に連れて行くと言うありさま…!
ここまでが前編ですが…なんでこんなやりたい放題させてるの!?って思っちゃいますよね。でも、マンガ読んでると、夫に言い負かされる流れがなんかわかります…。パート収入を軽く見る夫っていそうですよね。収入がない・少ないって辛いな…って思います。
でも、収入が夫よりあったらあったで、こういう夫って嫉妬で嫌味とか言ってきそうですしね。…って、もうそうなったら、そんな夫いらないか。
ではでは、中編に続きます!
Season 03 中編(分冊版8巻) ネタバレあらすじ
なんと、この旅行を決めたタイミングで、達也のリストラが確定…!
大変な時だから、家族みんなで協力しなくては…とパートを増やし、失業して家にいる夫に家事・育児をお願いする亜紀。
でも、達也は家事もしない、熱を出して体調の悪い子どものお世話もしないで、「家事なんて誰でもできる軽作業。俺だって、お前くらい慣れていればなんてことないよ。でも、就活しながらやってるんだから、ほめるべき。すぐに前より高収入の仕事見つかるし!」と悪びれもせずに言い放ちます。
結局、三ヶ月間無職の状態で、さらにパートを増やそうと会社に相談した亜紀は、良い待遇での話を持ち掛けられ…。
再度、下手に出て、家事を達也にお願いする亜紀。「難しいかな?」と言うと、プライドが刺激された達也は「は?カンタン、カンタン」と引き受けました。
疑いの目でいた亜紀ですが、なんと栄養バランスのある夕食作りも、部屋の掃除も洗濯も、完璧にこなした達也。が、亜紀が調理方法について質問したら、明らかに自分でやってない返答が…。
「怪しい」そう思った亜紀が達也のスマホを盗み見ると…なんと、マッチングアプリで家事もやってくれて、浮気もさせてくれる主婦を探して来てもらっていたのです。
「家事は不慣れでも、マッチングアプリには慣れてるのか…」とうとう堪忍袋の緒が切れた亜紀。
考えがあり、「義実家との家族旅行、仕事が入って休めないから、断ってほしい」とお願いします。でも、達也は…
と、逆ギレ。「わかった」という亜紀の表情は、納得の「わかった」ではない表情で…。
ここまでが中編です。いやぁ…なんでこんな夫とまだ結婚生活続けてるんだろう…と思うような内容ですね。でも、まだ亜紀には愛情が残っているし、失業した夫を気遣っていたんですよね。転職活動も支えようとして…。
私も元夫がリストラはされてなかったけど、転職活動しててうまくいってなかったときがあるから、なんかわかります。元夫も転職希望先からのお祈りメールに対して「この俺が行ってやるって言ってんのに」って言ってて、ヤバいな…って思ったことがあります。
ではでは、亜紀の逆襲、後編に続きます!
Season 03 後編(分冊版9巻) ネタバレあらすじ
旅行先に到着した達也家族と義両親・義兄家族。義実家の人々は、達也には挨拶するものの、亜紀には挨拶もせず、「あ、いつもみたいに車、駐車場にまわしといて」と鍵を渡し、まるで使用人扱いです。
さらに戻ってきた亜紀に、義姉はお礼もなく「ねえ、ビール冷やしといてくれてる?」と。無視していると、「ねえねえ、達也くんのお嫁さんってば」と。
ここで亜紀が「”亜紀”です。私の名前。お前でも達也のヨメでもなく」と答えると、みんな失笑しつつ、「機嫌悪いの?」という反応。達也は慌てて、亜紀を諌めますが…。
ネタバレ感想
義実家の人々に「機嫌悪いの?ケンカでもしてる?あ、達也が不倫でもした?」なんて笑いながら言われた勢いで、「したでしょ、不倫。主婦えみちゃんと」と暴露し、達也を慌てさせるも、さらに爆笑の渦となる義実家の面々。
なんて的外れな言葉に、自信を持ち直す達也。
想像以上のクズっぷりに会いた口が塞がらない…って感じです。学校や会社など、外的要因で人って変わるきっかけあると思うけど、この家族たちは家族だけの価値観で固まっちゃってたんだろうなぁ。結婚前にわからなかったのかなって思うけど、入籍直後からの『お前』呼びだからなぁ。うまく繕ってたんだろうな。
そのまま、夕食の準備を亜紀にさせようとする達也。さぁ、亜紀の逆襲です…!
「知らないよ。お前が作るんだろ」
そう言い放つ亜紀。そう、達也ではなく、コレ、亜紀のセリフなんです!
これには周りも笑いを失い、「誰のおかげで生活できると思ってるの?夫婦でも親類でも収入が高い人が敬われるんだよ。立場をわきまえなきゃ」と言い出しました。
待っていたかのように亜紀は、「その理屈で言ったら、この中で一番敬われるのは私ですが大丈夫ですか?」と答えます。
そう、なんと亜紀はパート先の同僚に誘われて、富裕層向けの家事代行会社を立ち上げ、代表取締役となっていたのです。
パート主婦が社長!?って一瞬思ったけど、マンガ内でも書いてあったとおり、今の時代、資本金がなくても起業できるし、パートのときに顧客評価がよかったから、あり得る話ですよね。
ただ、声かけてくれた同僚が「社長には内緒ね」って言ってたのと、亜紀が「顧客さえついてくれば」って言ってたのが…もし、元の会社に話通さず、顧客引っこ抜いて、起業したら、業界的にどうなのかな、って気になりました。って、このざまぁ系スッキリストーリーで気にすることじゃないかもだけど。
これだけでもスッキリ爽快でしたが、最後におまけのスッキリが。
「今後、達也のための家事はやりません。呼び方も”お前”にします。立場が変わりましたので」と言い残し、帰宅しようとする亜紀。
「食事はどうするんだよ」と怒鳴る達也に「明日、仕事あるって言ったよね」と中編最後の伏線を回収します。さらに…
と続けて言い放ち、そして、「達也、早めに帰りなよ。家事はいくらでもあるんだから。義実家の皆さまは永遠にさようなら…!」と子を連れて帰宅するのでした。
いやぁ、ほんとスッキリ!最後の「車をどこに停めたでしょうか。キーはどこだ?」には笑っちゃいました。まさに因果応報。
コレ、夫婦だけじゃなく、普段の生活でもありえますよね。例えば、店員さんに横柄な人とか。いつどこで、その立場が逆転して、相手がお客様になるかわからないですしね。だからといって、態度を気をつけよう…ってわけじゃなく、結局、人を人として尊重しよう…ですよね。
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