不妊を妻のせいにして不倫した夫と逆襲する妻。漫画『極限夫婦 : 1・2 』Season 02(分冊版4・5・6)感想【ネタバレあり】

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不妊を妻のせいにして不倫した夫と逆襲する妻。漫画『極限夫婦 : 1・2 』Season 02(分冊版4〜6巻分)感想【ネタバレあり】 マンガ

マンガ『極限夫婦』、1巻に引き続き、2巻も買っちゃいました。あたりまえだけど、いいところで終わるんですよね…。

1巻のSeason01は、ちょっと幼いドジな妻とモラハラ夫の逆転劇がメインでした。私と同じ頃の昭和世代ならわかってもらえると思うけど、最初の方はなんとなくスチュワーデス物語を思い出しちゃったかも。

その1巻の最後から始まった二つ目のストーリーは、外面がよく、ていのいい言葉だけど、さりげなく妻を下げて自分を上げるタイプの夫とそんな夫をマジメに愛している妻の話です。

Season01(分冊版1〜3巻)の感想はこちら

さっそく続きのあらすじと感想にいきたいと思います!

マンガはこちら→ 『極限夫婦:1』『極限夫婦:2

Season 02 前編(分冊版4巻) ネタバレあらすじ

『Season 02 前編』(分冊版4巻分)は1巻に収録されています。

夫の手料理で始まった妻・杏子の同僚を招いたホームパーティ。「さぁ、乾杯」というときに夫からワイングラスを取り上げられ、同僚みんなの前で「妊活中だから、ダメ。アルコール禁止って言ったよね?」と突然言われる杏子。

実は妊活中といっても、通院もせずに妻にだけ食事や運動に気をつけさせるというもの。同僚からは、「食事作りもしてくれて、奥さんの体のことも考えてくれる素敵な旦那さま」と言われるけれど、ちゃんとした妊活もしてないのに「先パイ、赤ちゃんできないんですかぁ〜?かわいそう…」なんて言われる杏子にとってはたまったもんじゃありません。

「ああいうこと言うのは事前に私に同意を取ってからにしてほしいし、妊活するなら一緒に病院に行ってお互いに検査することから始めよう」と言っても、気乗りしない夫に、「じゃあ、通院は私だけいくから、せめて検査キットを…」と何度もお願いしてやっと郵送してくれました。

でもそのとき言われたことは「状況的に俺に問題がある可能性は低いから、もう人のせいにはできなくなるな。こんなこと言っちゃ悪いけど、杏子、来年35歳でしょ?ま、協力は惜しまないよ。がんばってね、杏子!」。

会社の取引先の営業だった直樹と結婚して5年。仲良くはやってきたけど、夫の悪気ない「あとは子どもがいればカンペキなのになぁ」という言葉に焦る気持ちでいっぱいだった杏子。

「子どもさえできれば…」と思っていたら、「ごめん、杏子。俺、子どもができた…」となぜか会社の後輩と並んで告げられました。なんと、過去のたった一度のあやまちで後輩が夫の子をみごもったと言うのです。

打ちひしがれる杏子ですが、ずっと子どもが欲しいと言っていた夫・直樹のため、身を譲ろって離婚することを決意します。

二人で購入した家は杏子に譲ると言う直樹ですが、頭金・今までのローンこそ半分ずつ払ってはきたものの、それはたった数年のこと。残りのローンはすべて杏子となるのです。

離婚には同意するけれど、「結婚時にお互いに500万円ずつ定期貯金していた中から慰謝料はもらう」と告げたら、なんとその貯金はないと言われ…。

ひまり
ひまり

直樹って、ほんと言い方はいろんな人を気遣ってる風、相手のことを思ってる風で、上から目線で相手を下げる言い方するんですよね。冒頭のホームパーティーのときみたいなときって、一見”いい旦那さま”っぽく見えるのがすっごく癪に触ります。こういうのうまい人、いそうですよねぇ…。この直樹の性質、最後まで引っ張るんです。

こんなはずじゃなかった。「結婚」という契約が人を変える。夫婦間に生まれる諍いの兆し。妻の尊厳を踏みにじる言動。そして「浮気」という名の裏切り。決意した妻の復讐がいま始まる――。結婚生活の果てにある夫婦の極限状態と夫への断罪を描く短編シリーズ。
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Season 02 中編・後編(分冊版5・6巻分) ネタバレあらすじ

『Season 02 中編・後編』(分冊版5〜6巻分)は、2巻に収録されています。

1巻(分冊版4巻)で明らかになった直樹の不倫。そして、その不倫相手・自分の会社の後輩ユカの妊娠。子どもを切に望んでいた夫に対して、妊娠できなかったのは自分のせい…と自分を責めて、杏子は離婚に応じたのでした。

せめて慰謝料は…と思うものの、義母の手術のために夫の貯金500万円はすべて使ってしまったということで、手元には自分の貯金とローンの残った自宅が残っただけとなりました。

そんなとき、同僚に慰められつつ聞いた不倫相手の後輩ユカの悪評。実は、ユカは夫・直樹との前にも社内不倫の噂があったのです。しかも、ユカが妊娠した時は、前の相手とも続いていたのでは…と。

とはいえ、それは二人の問題だし…と、一人、義実家に行き、義母に離婚報告をします。誠心誠意、杏子に謝る義母。「こうなったのは、直樹が小さい頃、家族を捨てて出ていった父親の影響かも。だから、子どもができたらそっちに…となってしまったのかも」と語る義母。離婚経験者の義母だから、お金のことはしっかりするよう助言ももらいましたが、その義母のために貯金を使ったのでは…?

話の食い違いに気づいた二人は、義実家の直樹の部屋を探し、とうとう直樹が隠したと思われる500万円を見つけるのですが…。

こんなはずじゃなかった。「結婚」という契約が人を変える。夫婦間に生まれる諍いの兆し。妻の尊厳を踏みにじる言動。そして「浮気」という名の裏切り。決意した妻の復讐がいま始まる――。結婚生活の果てにある夫婦の極限状態と夫への断罪を描く短編シリーズ。 ※分冊版5~8巻を収録
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ひまり
ひまり

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ネタバレ感想

もう、ホント、直樹が最悪。なんと、500万円の貯金を義実家に隠し、さらに不倫相手・ユカとの写真も多数隠していたのです。

その理由は、貯金は義母の手術のために使ったといい、ユカとも付き合ってたわけじゃなくて、たった1度の過ちだったから…と言っていたから。財産分与もしたくなく、慰謝料を払いたくないがために、そんな嘘をついていたんですね。

あんなに泣いて「申し訳ない」と謝り、「1度の過ちは後悔しているけれど、子どもができたから責任取らざるを得ない」と言った直樹。だから、「杏子のことを愛していた」んだけど、「お酒が入ってて、魔がさした」だけ…でも、ずっと子どもが欲しかったし、命を大切にしなきゃってことで、しょうがなく出した結論だったはず…。

そんな純粋な杏子の気持ちを根っこから掘り起こして踏みにじるようなマネをするなんて。「絶対に許さない!」と怒りをあらわにする杏子に対して、全面的に味方する義母がホッとする存在です。

ひまり
ひまり

こんな真っ当な考えの義理の母なんているのかなぁ…と義母に悩まされた私は一瞬思っちゃいました。でも、私も弟の奥さんがすごく良い子で、万が一、弟の不始末で困ることがあったら、全面的に義妹に協力しようって思ったことあったから(今のところその機会はないけど)、こんな義母もいるのかも。

さぁ、ここから、どんなふうに杏子が逆襲するのか楽しみ…!!

こんな状況で開催された会社のBBQ。離婚した直樹が勤める会社からお客様として杏子の勤める会社が招待されたイベントです。

要するに、接待ですよね。なのに、元夫・直樹も退職した後輩・ユカもノコノコと参加しています。さらに、ユカは、勝ち誇った様子で杏子に「赤ちゃん、見てやってくださ〜い」と声かけてくるのです。

ひまり
ひまり

ほんとムカつきますが、いそうですよね、こういう女性。偏見かもしれないけど、相談女とかにこの手のタイプが多そう。屈託なく天然を装って、「なぜか女性に嫌われちゃう…」とか言いそうな感じ。

そして、ざわつく周りの参加者の雰囲気をいっさい察することなく、また「コラ、マウント取りに来たみたいに言われちゃうだろ。杏子だって好きで子どもができなかったわけじゃないんだから」と、また不妊を杏子のせいにし、相手を下げて気を遣った風な元夫・直樹。

さぁ、ここから杏子の逆襲の始まりです。

ユカに対して「心配してたの。あなたが期待していたようなハイスペ夫じゃないしね。外ヅラはいいけど、家事はしないし、赤ちゃんいてワンオペでしょ?」と言い返す杏子。

これに対し、ユカは「いいんです!そのために専業主婦になったんで!」と返し、直樹も「そんなふうに心にゆとりがないから、妊娠もできなかったんじゃないか」と言う始末。

ひまり
ひまり

直樹って、ほんと言い方はいろんな人を気遣ってる風、相手のことを思ってる風で、上から目線で相手を下げる言い方するんですよね。この時のセリフはさすがに周りを引かせていたけど、このストーリーの冒頭のホームパーティーのときみたいなときって、一見”いい旦那さま”っぽく見えるのがすっごく癪に触ります。でもこういうのうまい人、いそう〜。

これにもう気持ちを抑えることをしなくなった恭子は、ユカに「でも、直樹の収入じゃ、すぐに専業主婦じゃいられなくなると思うよ」と暴露。

ユカは、共働きだった直樹・杏子元夫婦がいい暮らししていたから、自分もそうできると思っていたし、直樹はさらに「貯金もある」と言っていたんですね。

ひまり
ひまり

察しの良い方はもうわかってると思いますが…そうです。あの例の隠した500万円…!

杏子は「だって貯金使い込んで慰謝料払えず、財産分与でどうにかしたしね」と主張し、白い目でみる周りに対して「母が病気で…」と言い訳する直樹。

そして今度は「はぁ?貯金あるんでしょ?ウソなの?」と詰め寄るユカに、「その話はあとで…」と言い訳する直樹。

と、ここで杏子は直樹に、「義実家に挨拶に行った時に、義母が”泥棒が入ったけど、部屋が荒れただけで何も盗まれてなくてよかった”って言ってたよ。直樹が住んでた頃からあるものはなにも…ね」と、暗に実家に隠した500万円がなくなったことを告げます。

お金の件で窮地に立たされた直樹。それに怒り心頭なユカですが、さらに杏子の追撃が…!

ひまり
ひまり

いや〜、ここまででもスッキリ!言いたいことがあっても、なかなかこんなふうにうまく言えないですよね。杏子、よくやった!って感じですが、まだまだ楽しみは続きます。

「収入が不安なら、ユカちゃん、職場復帰したら?うちの会社なら十分稼げるよ。あ、でも、二股かけてた元カレと同じ職場なんて、戻って来れないか〜」と、さらに爆弾発言を投下する杏子。

今度は、直樹がユカを問い詰める番です。

が、さらに杏子が追い討ちをかけます。なんと、かつて直樹が行った男性不妊のテスト結果が悪く、実は不妊は直樹が原因だったということを暴露するのです。

『他人の子どもを違う男に嘘ついて押し付けた女』『別の女とくっつくために嘘ついて妻からお金を騙し取る男』、お似合いだと言い放つ杏子。

もうここまでくると遠巻きに見る周りのことも気にする余裕なく言い争う二人。ゲス同士の言い争いは、こうも中身もゲスになるのか…という応酬で、そのやり取りは人ごとだと面白んだな…と思いました。

収集つかなくなってきたタイミングで終わりを告げたのは、直樹の上司です。「営業は会社の顔。その顔が社名に泥を塗るなんて…もう本社で仕事できると思うな」という一言で撃沈したのでした。

このマンガは表情の描き方がうまくて惹き込まれました!
ぜひマンガでも見てみてね。
こんなはずじゃなかった。「結婚」という契約が人を変える。夫婦間に生まれる諍いの兆し。妻の尊厳を踏みにじる言動。そして「浮気」という名の裏切り。決意した妻の復讐がいま始まる――。結婚生活の果てにある夫婦の極限状態と夫への断罪を描く短編シリーズ。 ※分冊版5~8巻を収録
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ひまり
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2巻にはSeason03の前編・中編も入っていますが、ちょっと長くなっちゃったのと、中途半端な感じになっちゃうので、次のブログに書きますね!

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